【書評】本気でFIREをめざす人のための資産形成入門

FIRE

 

こんにちは、だいちゃそ(▶️プロフィールはこちら)です。

 

最近はテレビなどでもFIREが取り上げられるようになってきました。

FIREとは、Financial Independence, Retire Early の略で、要するに、経済的に自立して早期退職をするというものです。

今回は、日本でのFIREの先駆けとなったこの本をご紹介します!


著 者:穂高唯希
発売日:2020年7月2日
出版社:実務教育出版

穂高唯希さんの人物像

  • ブログ「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみた」を運営。
  • 給与の8割を日米英豪中などの高配当株・連続増配株へ投資し、金融資産約7000万円、月平均約20万円の配当収入を得られるしくみを形成。
  • 30歳で退職しセミリタイア、FIREを達成。日本版FIREムーブメントの先さきがけとしてメディアで度々取り上げられている。
  • Twitter:@FREETONSHA

 

だいち
だいちゃそ

入社から7年半でFIREを達成した著者。

著者の考え方については、次の箇所が印象に残りました。

とにかく自由になりたかった。その日にすることを自分で決めたかった。
何時に起き、何時にどこに行き、何時まで何をし、
何時に帰り、そもそもどこに住むのか。
これらを全て自分で決めたかった。いつ終えるとも分からない人生。一日一日、納得のいく過ごし方をしたかった。

 

著者が達成したFIREは、「人生をどう生きるか」という考えの先に行き着いた結果だったのだと思います。

何のために生きるのか?
なぜ今の会社で働いているのか?
将来どのような仕事をしたいのか?
将来どこに住みたいのか?

このような自分に問いかけることで、自分の人生の答えが見つかるのかもしれません。

本書の構成

本書の目次

Chapter1 私が早期セミリタイアをめざし投資手法を確立するまで

Chapter2 支出を最適化し、高配当・連続増配株投資を始めよう

Chapter3 お金自動発生マシンを組み立てよう

Chapter4 お金自動発生マシンを強化する

Chapter5 資産形成は目的ではなく手段

Chapter1では、著者のこれまでの人生や、ライフスタイルの考え方などが書かれています。

Chapter2では、倹約による支出の最適化の具体的な方法と、高配当株・連続増配株投資を始めるべき理由が書かれています。

Chapter3では、証券会社やETFなど、具体的なお金自動発生マシン(配当金収入)の作り方を説明してくれています。

Chapter4では、応用編として米国高配当株(個別株)投資について書かれています。

Chapter5では、著者の資産形成に関する考え方が書かれています。

 

私がチェックしたポイントをいくつか紹介していきます!

支出の最適化と高配当株・連続増配株への投資

著者は自身の資産形成のポイントとして、「貯蓄率」「倹約」をあげています。

配当金という定期的に生まれる不労所得・キャッシュフローを最大化するには、いかに多くの資金を作り、高配当株・連続増配株を購入し続けられるかが鍵となります。そのためには、「定期的な証券口座への入金」と「入金額の最大化」が必要不可欠です。

「給与大部分を投資に回すこと」と「支出の最適化(節約)」を両輪として、優良と判断した高配当株・連続増配株に資金をひたすら投下し続けました。

私はこれこそが、資産形成をする上で最も大切なポイントだと思います。

貯蓄率を高めることの重要性については、こちらの記事(▶️【FIRE】セミリタイアに資産はいくら必要?サイドFIREで自由を手に入れよう!)で書いています。

収入に関係なく、貯蓄率を高めることがFIREを早期に達成するための条件になります。

 

配当金のメリット・魅力

著者は高配当株・連続増配株への投資によって資産を形成したわけですが、そのメリットや魅力は次の点にあるとしています。

配当金のメリット・魅力
    1. 手間がかからない
    2. 再現性が高い
    3. 不労所得の可視化になり、経済的自由の達成具合が明瞭
    4. 出口戦略を考える必要性が基本的に生じない
    5. 時間と共に積み上げられ、相場局面に関わらずモチベーション維持になる
    6. モチベーション維持により長期投資を可能にさせる
    7. ほかの生き方をする選択肢が増え、そのハードルが下がる
    8. 月々のキャッシュフローが読みやすい
    9. 配当利回りが、株価下落時の一定のクッションになることがある

投資の最適解はインデックス投資世の中の景気や経済など市場全体の動きを表す指標への投資)と言われていますが、インデックス投資では日々のキャッシュフロー収入と支出のお金の流れ)は改善しません。

そこで、日々のキャッシュフローを改善しながら、資産形成を進めることができるという点が高配当株投資の魅力だと思います。

まだ高配当株投資を始めていない人は、少額でも良いので高配当株への投資を検討してみてはいかがでしょうか。

 

支出の最適化

本書では、著者が実践している支出の最適化15選が紹介されています。

支出最適化15選
  1. ペットボトルは買わず、水筒持参
  2. たばこを買わず、たばこ株を買え
  3. 飲み物は白湯でOK
  4. デートは、公園で手作り弁当ピクニック
  5. 書籍は図書館利用(新刊は予約)
  6. 会社の飲み会は必要最低限
  7. 株主優待を活用すべし
  8. 散髪はセルフカットか、1,000円カット
  9. 携帯は格安SIM
  10. プールやジムは公共施設を利用
  11. コンビニでの買い物は避けよ
  12. 買い物カートは使わない
  13. 支払いは現金ではなくクレカで
  14. 保険には入らない
  15. 階段は資源

私が実践している支出削減・節約方法についてはこちらの記事(▶️【FIRE】支出の最適化のための支出削減・節約方法16選)で紹介しています。

倹約に努め支出の最適化をはかることが、早期FIREを達成するために重要なことは間違いありません。

あなたも何か取り入れられそうなものがないか考えてみてください!

 

年収500万円以下でも配当金200万円を得ることは可能

著者は三菱サラリーマンであったこともあり、高収入かつ高貯蓄率により7年半でのFIREを達成しました。

では、著者のように高収入でないとFIREは達成できないのかというと、そうではありません。

では、年収が高くないと資産形成できないのでしょうか。決してそんなことはありません。時間を味方につけ、支出の最適化と並行して淡々と余剰資金を証券口座へ入金し、継続的に株式を購入していけば、資本主義の果実は享受できます。

私は7年半でセミリタイアしましたが、平均年収のサラリーマンの場合、同じ期間での実現は難しいものの、時間さえかければ、私と同じ手法で着実に配当金という不労所得を積み上げて、セミリタイアなり、人生の選択肢を増やすことが可能です。当人の収入や支出水準や相場環境で何年かかるかが変動してくるだけです。

実際に、おけいどんさんという方は年収400万円台でFIREを達成されています(記事はこちら▶️【書評】読んだら即行動できる!「今日からFIRE!おけいどん式40代でも遅くない退職準備&資産形成術」

穂高さんが高収入短期でのFIREでのロールモデルだとすれば、平均収入長期でのFIREのロールモデルはおけいどんさんです。

ぜひこちらの本も読んで、二人の共通点と相違点を探ってみてください。

 

米国株ETFを買い続けるのが一番簡単

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略で上場投資信託のことをいいます。

ETF最大の魅力は、低コストで分散投資ができることです。

著者は、次の3つのETFをオススメしています。

 

    1. VYM(バンガード)
    2. HDV(ブラックロック)
    3. SPYD(ステート・ストリート)

 

直近の配当金を最大化したい方は、SPYDが向いていると言えます。対して、長期投資することを前提に、さらに今後も米国株は6%を超えるような良好なリターンが得られると想定する場合、VYMが向いていると言えます。このような整理が理論上は可能です。

著者は米国株高配当投資(個別株投資)もしていますが、個別株は中級者以上向けのマニアックなものだと行っています。
投資初心者の方は、まずはETFから資産形成を始めるのが良いでしょう。

 

もし個別株にも手を広げていきたいという方がいれば、こちらの書籍もオススメです。

書評はこちら(▶️【書評】バカでも稼げる「米国株」高配当投資(著者:バフェット太郎)

 

まとめ

本書はまさに「貯める力」と「増やす力」を伸ばすための指南書といえるでしょう。

ぜひ本書を読んであなたの生活を見直し、早期FIREに向けた一歩を踏み出しましょう!

 

だいち
だいちゃそ

ここまで読んでいたただきありがとうございました✨

この記事があなたのFIREへの後押しとなれば幸いです!

ではまたっ!

 

 

 

コメント

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