こんにちは、だいちゃそ(@daichiblog▶️プロフィールはこちら)です。
9月27日(金)、自民党の総裁選があり、石破さんが大逆転で新総裁になりました。
これを受けて、146円まで円安に触れていたドル円は142円まで下落、日経平均先物は2000円以上下落となっています(➡️石破新総裁に金融市場の洗礼、円高に株急落 一過性か期待と不安)。
過去の自民党総裁戦と株価への影響
安倍晋三の再登場(2012年)
2012年の安倍さんの総裁選出後には、アベノミクスへの期待感から日経平均株価が大幅に上昇。特に、大規模な金融緩和、財政出動、成長戦略を柱としたアベノミクスは、国内外の投資家に強い期待感を抱かせました。
結果として、安倍政権下で株価は長期的な上昇基調を示し、アベノミクスの第一の矢である金融緩和が市場を大きく後押ししました。
菅義偉の総裁選出と株価(2020年)
安倍さんが健康上の理由で辞任した後、2020年に菅さんが自民党総裁に選出されました。選出当初、日経平均株価はわずかな上昇を見せましたが、その後は新型コロナウイルスの影響で不安定な動きが続きました。
菅政権は、アベノミクスの継続を目指しましたが、コロナ禍による経済停滞が続き、株価の動向も抑制されました。
岸田文雄の総裁選出と株価(2021年)
2021年に岸田さんが自民党総裁に選出された際、株価は一時的に大きく下落しました。特に2022年はじわじわと株価が下がり続ける苦しい展開でした。
岸田さんが掲げた「新しい資本主義」として、金融所得課税の見直しや分配政策が強調され、これが市場に対してネガティブな影響を与えました。
その後、日経平均は歴史を塗り替えるわけですが➡️日経平均バブル後最高値更新。株高を怖く感じたらどのような投資戦略を取るべき?
石破茂の総裁選出と市場の反応予測
今回の総裁選でも、高市さんが勝利するとの予想が多かったため、総裁選直前には株価が上昇していましたが、石破さんの勝利が確定すると、一転して円高と株安の傾向が見られました。これは、石破さんの政策に対する市場の不安感が大きいことを反映しています。
石破茂の政策が株価に与える影響
金融政策と市場の反応
石破さんは、アベノミクスの「金融緩和路線」からの段階的な正常化を示唆しています。これが市場に与える影響は大きく、特に日銀の金融緩和政策に依存してきた投資家にとっては、慎重な対応が求められます。
もし急激な金融引き締めが行われれば、株価は短期的に大幅に下落する可能性がありますが、段階的な緩和の終了と、適切な財政政策が組み合わされれば、長期的には市場の安定が期待できます。
また、金融所得課税の動向も見逃せない要因となってきます。
法人税引き上げの影響
法人税の引き上げは、大企業に対する負担を増加させるものであり、企業収益にマイナスの影響を与える可能性があります。
特に、輸出依存型の企業や、大企業が中心となる日本の株式市場において、法人税引き上げは株価にとってネガティブな材料となりますが、中小企業支援や地方経済の活性化が同時に進めば、その影響は緩和される可能性もあります。
成長戦略の不透明性
石破さんの掲げる成長戦略は、地方創生を軸にしているため、都市部やグローバル企業への直接的な影響は限定的です。しかし、地方経済の活性化が成功すれば、長期的には全国的な経済成長につながる可能性もあります。ただし、投資家は成長戦略の具体性に欠ける点を懸念しており、これが短期的な市場不安を引き起こす要因となるでしょう。
解散総選挙の影響
石破さんが総理大臣に就任した直後、衆議院の解散総選挙が行われる可能性が高まっています(➡️石破茂総裁誕生で自民党内に強まる早期解散論、衆院選投開票は11月10日が有力視)。
総選挙は株式市場に直接的な影響を与えるイベントであり、選挙結果によって市場が大きく動くことがあります。特に、選挙結果によって政権の安定性や政策の継続性が左右されるため、投資家にとっては重要な要因となります。仮に政権交代するようなことがあれば、株価に対しては大きなネガティブインパクトとなるでしょう。
まとめ
石破さんが2024年に自民党総裁に選出されたことは、日本の政治経済の大きな転換点です。
短期的には株式市場に対して不安をもたらす要因となる可能性がありますが、長期的には財政健全化や地方創生といった持続可能な成長戦略が市場に対してポジティブな影響をもたらす可能性もあります。
週明けの月曜日には大きな下落から始まり「石破ショック」となりそうですが、その後の政治経済や株価の動向を見極めつつポジションをとっていきたいところです。
ではまたっ
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