こんにちは!だいちゃそ(@daichiblog▶️プロフィールはこちら)です。
2024年2月1日、あおぞら銀行【8304】が決算発表とともにストップ安になり、翌日も続落。
株価は1月31日終値の3,257円から、2日間で2,150円になり、34%安となりました。
今回の記事では、あおぞら銀行が大きく下落した要因と今後の展望について考えてみたいと思います。
あおぞら銀行は高配当で人気だったのに…
赤字に下方修正・下期無配
投資家の間に衝撃が走ったIRはこちら(2024年3月期 通期業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ)。
決算で通期黒字予想から赤字見通しに下方修正し、さらに下期の配当を無配にしたことで大きく下落しました。
株価はもちろんストップ安に。
じわじわと上げていた株価は急落。
場中は売りがどんどんと出てくる展開となりました。
原因としては、①米国オフィス向け不動産融資で追加の貸倒引当金を計上したこと、②有価証券ポートフォリオの再構築(米国金利の上昇を受けた外国債権の含み損処理)です。
ちなみに、貸倒引当金とは、債権回収が不能となった場合に備えて、あらかじめ損失額を計上する引当金のことを言います。
今回の件でいえば、米国オフィス向けの不動産融資で今後損失が発生する可能性があるため、それに備えてあらかじめ損失額を計上したということです。
ちなみに、来期の配当については、「2024年3月期の1株当たり年間配当金予想76円からの増配を目指します。」とされています。
今回の損失額の計上で膿を出し切ったということになれば、来期は増配ということになりそうです。
今回の発表は個人的にはそこまで悲観的ではなく、特に、貸倒引当金は会計処理上、損失を想定して計上したものなので、来期は黒転して配当を出してくれるのかなと考えています。ただし、2023年3月期は配当性向200%となっていたので、減配も想定しておいた方がいいですね。
株価1500円くらいにならないかな〜
配当性向200%超えも
あおぞら銀行といえば、四半期配当・高配当株で投資家の間でも人気のある銘柄です。
こちらが過去の配当と配当性向。
昨年はEPS(1株あたり純利益)が下がり、配当性向が200%超えとなっていました。
これまでも業績に応じて配当を出し、減配・増配を繰り返していたので、大幅減配も想定しておくべきでした。
あおぞら銀行は高配当でしたが、安定配当ではないので長期的な目線で投資するには躊躇する銘柄です。
これが高配当株投資の難しいところで、単に高配当というだけで銘柄を選定していると、減配・無配になる銘柄に当たる確率も高くなってしまいます。
ちなみに、こちらの記事(新NISA 成長投資枠の投資戦略を考える【高配当株投資編】)でも、このような観点から、あおぞら銀行は「主力28銘柄」に入れていません。
「安定配当」という観点からは主力に置けない銘柄ということになります。
実は1株だけ持っていた
上では主力ではないと言いつつ、実はあおぞら銀行の株は1株だけ新NISAで持っていました。
買い付け額は3,257円。見事に1月31日の終値です。もしかして1月31日の引けで買ったかもしれません。笑
なぜ1株だけ持っていたかというと、安くなるのを待っていたんです。
買い忘れを防ぐために「唾をつけておいた」という感じですね。
実はこの唾つけ投資を結構いろんな銘柄でやってるんです。監視するのもめんどくさいので、1株でも持っていれば興味を持って株価を見るようになります。上がっても買い増しをせず、下がるのをじっと待ちたい銘柄は、現在の株価が高いと思っても1株だけ持っておくようにしています。
まとめ
あおぞら銀行のストップ安を被弾してしまった投資家さんも多くいると思いますが、こうした経験が投資家としての実力を上げていきます。
自分の銘柄選定の眼を養う良い機会となるので、損をしてしまった人もプラスに捉えて投資家人生に活かしていきましょう。
ちなみに、私の今後のあおぞら銀行への投資方針ですが、やはり高配当・四半期配当ということもあって、ポートフォリオの隅っこに置いておく分にはいいのかなと思っています。
この銘柄に悲観的になって投資する人も減ると思うので、そういう時こそチャンスだと思っています。
ちなみに、似たような銘柄としてGMOフィナンシャルグループ(7177)が2022年10月に無配を発表して株価が暴落しましたが、その時も下でチビチビと仕込み、現在は元の水準の株価に戻ってきています。
あおぞら銀行もこのような動きをするかは分からないので、投資を継続する場合は、慎重に今後の決算を見ながら少しずつ株数を増やしていこうと思います。
ちなみに、とりあえず2株買い増しておきましたが、単元化する予定はありません。
新NISA枠は他の銘柄で使いたいので、買っても3〜5万円分くらいですかね。
来期の配当が仮に現状維持の76円だとすると、現在の利回りは3.53%です。
リスクのある銘柄ということを理解した上で、投資をする分にはいいかもしれませんが、やはり主力として投資するのは怖いですね。
こういう銘柄への投資は慎重にするべきという良い教訓になったね!