高配当株投資からキャピタルゲイン狙いへ:投資中級者のための新たなアプローチ

投資

 

こんにちは、だいちゃそ(@daichiblog▶️プロフィールはこちら)です。

最近、高配当株投資について少し思うところがありました。

高配当株投資は、多くの投資家に人気があります。
その魅力は利回りの高さにあるものの、資産形成期においてはあまり効果的ではないと感じています。

私の実績としても、キャピタルゲインと狙った投資手法の方が利益を多く伸ばせています。
ここ数年のトレードは平均利回り20%、特に今年は40%を超える利回りとなっています。

そこで今回は、高配当株や連続増配株に依存しないキャピタルゲインを狙った投資手法について考え、特に投資中級者に向けて有用な戦略を提案します。

 

高配当株投資の限界

高配当株投資は、安定した配当を期待できる企業の株式を購入し、その配当金を得ることを目的としています。一般的には利回りは4%もあれば高配当株と言っていいでしょう。
確かに、配当利回りは投資の一つの指標として非常に重要ですが、次のような点から高配当株投資には限界があると考えています。

  1. 利回りの変動性のリスク
    配当利回りは株価によって大きく左右されます。株価が下落すると、配当利回りは上昇しますが、その株が本当に優良な企業なのかを見極めるのは難しいです。高利回りであることが必ずしも良い投資先を意味しません。
    高配当利回りランキングにある銘柄の中には、減配が決まっていたり、特配で利回りが一時的に増加していたりするものもあり、スクリーニングが必要になります。
  2. 限定的な成長のリスク
    高配当株を選ぶ企業は成熟した企業であることが多く、成長の余地が限られている場合が少なくありません。成長の余地が限られている銘柄は、キャピタルゲインを得ることが難しく、逆に株価下落による配当利回りの低下のリスクもあります。
    したがって、長期的な資産形成を目指す場合、成長株の選定が重要になります。
  3. 配当の減少・停止のリスク
    高配当株に投資する際、配当が減少または停止するリスクが常に存在します。このリスクを軽視することは、特に資産形成期の投資家にとって致命的です。
    コロナショックの際には、配当が減少・停止した銘柄も多くありました。

 

キャピタルゲインの魅力

キャピタルゲインとは、資産を売却することで得られる利益のことを指します。キャピタルゲインを狙った投資には以下のようなメリットがあります。

  1. 成長のポテンシャル
    成長株(グロース株)は企業の業績や市場の成長に基づいて価値が上昇するため、資産形成には非常に有効です。特にテクノロジー分野や新興市場では、大きなキャピタルゲインを得る可能性があります。
    現在は半導体バブルともいうべき相場になっていますが、数年前に半導体関連銘柄に投資していれば大きなキャピタルゲインを得ることができました。
  2. 市場の動向に柔軟に対応
    キャピタルゲインを狙う投資は、市場のトレンドや経済状況に応じて戦略を柔軟に変更できるため、リスク管理がしやすくなります。
    高配当株投資であれば、大暴落が来た時には「持ち続ける」という戦略が一般的になりますが、成長株の場合は損切りして次の投資機会まで待つという戦略もあり得ます。
  3. 長期的な視点の重要性
    キャピタルゲインを狙った投資は、短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点での成長を重視します。そのため、企業のビジネスモデルや市場環境を深く理解することが求められます。「企業に対する研究」こそが成長株投資の魅力とも言ってよく、投資家としての成長はここにあると思っています。

 

投資中級者におすすめのキャピタルゲイン狙いの戦略

一通り投資手法を学んだ(失敗を多く経験したと言ってもいいでしょう)投資中級者の方々には、成長株投資をお勧めします。

成長株(グロース株)投資は、売上や利益の成長が期待される企業の株式を購入する手法です。配当を出さない場合も多いですが、その分、株価の上昇に寄与します。
成長株投資には、次の視点を持つと有益です。

  • 市場のトレンドを分析する
    業界のトレンドや競争優位性を分析し、成長が見込まれる企業を見極めます。例えば、NetflixやZoomなどは、コロナ禍での引きこもり需要やテレワーク需要を見事に取り込み、大きく成長しました。
    現在の社会のトレンドがどこにあるのかを考えることで、消費者目線ではなく投資家目線で物事を考えられるようになります。
  • 財務分析を行う
    売上成長率、利益率、負債比率などの財務指標を評価し、健全な財務基盤を持つ企業を選定します。
    このように書くと難しく感じますが、IRバンクを使うことで簡単に企業の成長性を見てとることができます。
  • 革新的なビジネスモデル
    新しい市場や技術を創造する企業をターゲットにすることで、大きなキャピタルゲインを狙います。例えば、フリマアプリの先駆けとなったメルカリは、当時としては革新的で、メルカリはもはやインフラ化していると言っても過言ではないでしょう。

 

投資戦略の実践

私がキャピタルゲインを狙った投資を実践する際は、次の3点に注意して行なっています。

1. 市場理解と情報収集

キャピタルゲインを追求するには、市場全体の動向を理解することが不可欠です。経済指標や金利、地政学的リスクなど、さまざまな要因が株価に影響を及ぼします。
これらの情報を詳細に押さえておくことが望ましいですが、サラリーマン投資家にとってはそのような時間は中々作れないでしょう。
そのため、大きな市場の動向(上昇・下降・ボックス)だけは押さえておくようにしています。

また、投資対象の企業に関する情報収集も重要です。財務諸表の分析や業界トレンドの把握、競合他社の動向などを通じて、企業の成長性や競争力を評価します。定期的なニュースや分析レポートの読解を習慣化し、リアルタイムでの情報把握が成功の鍵となります。このように情報を基にした投資判断が、キャピタルゲインの実現に大きく寄与します。
少なくとも会社四季報プロ500には目を通すようにしています。

2. 投資戦略とリスク管理

投資戦略を立てる際には、リスク管理が不可欠です。特定の銘柄に依存することなく、ポートフォリオを多様化することが重要です。具体的には、異なる業種・銘柄に投資を分散させることで、リスクを軽減することが可能です。

また、短期トレードと長期投資ではアプローチが異なります。短期トレードでは市場の変動に迅速に対応し、利益を追求する必要がありますが、長期投資の場合は企業の成長を信じて忍耐強く保有する姿勢が必要です。成長が見込める優良企業を選定した場合は、含み損になることを前提に、じっくりと動向を見ていきます。

ある銘柄を保有する場合に、どうなったら(どこまで下落したら、あるいはどこまで上昇したら)売却するのかを考えておくことも重要です。

3. 感情の管理と手数料・税金の考慮

「投資はメンタルが10割」とも言えるほど投資には感情が伴うため、冷静な判断を保つことが重要です。市場の変動によって恐れや欲望が生じることがありますが、それに左右されないための心構えが必要です。特に市場が下落した際には、焦って売却するのではなく、冷静に分析し、必要であれば長期的な視点で保有を続けることが大切です。

また、投資に伴う手数料や税金も考慮する必要があります。売買手数料や信託報酬、株式譲渡税は最終的なリターンに影響を与えるため、これらを計画的に管理することが求められます。特に税金は、売却タイミングに影響を与えるため、長期的な視点での戦略を立てることが必要です。1回出した損失を取り戻すには、相応の利益を出さないといけないことを念頭に置かなければなりません。

 

まとめ

高配当株投資は魅力的な選択肢ですが、資産形成期においてはキャピタルゲインを狙う戦略も有効な選択肢の一つです。

特に一通り株式投資を(酸いも甘いも)経験した投資中級者の皆さんにとっては、インデックス投資よりも資産形成を加速させるブースターとなってくれる可能性のある魅力的な投資手法です。

ではまたっ

 

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※この記事は、私個人の見解を示すものに過ぎません。株式投資は、様々なリスクを正しく認識した上で、あなた自身の判断と責任に基づいて行なってください。

 

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