こんにちは、だいちゃそ(@daichiblog▶️プロフィールはこちら)です。
・RYLDの配当(分配金)はどれくらい?
今回は、カバード・コール型ETFの、RYLDについて説明していきます。
配当利回り12%超は魅力的!
カバード・コール戦略型ETFとは
グローバルX社が運用するRYLDは、カバード・コール戦略型のETFです。
カバード・コール戦略は、原資産(株式、債券など)を保有しつつ、コールオプション(株式を事前に定められた価格で購入する権利)を売ることでプレミアム収益の獲得を目指します。
この戦略では、オプションプレミアムが得られるというメリットがありますが、価格上昇による値上がり益を放棄するというデメリットがあります。
このように、カバード・コール戦略は株価上昇局面では値上がり益を十分に享受できないというデメリットがあるということを理解した上で、ポートフォリオに組み込むかどうかの判断をしなければなりません。
カバード・コール型ETFには、Russell2000指数をベンチマークにしたRYLDのほかに、S&P500指数をベンチマークにしたXYLDや、NASDAQ100指数をベンチマークにしたQYLDなどがあります。
QYLDとXYLDの比較は別記事を参考にしてください!
RYLDの概要
RYLDの概要は次のとおり。
RYLD | |
商品名 | グローバルX Russell2000・カバード・コール ETF |
運用会社 | グローバルX 社 |
経費率 | 0.60% |
分配金利回り | 12.68% |
分配月 | 毎月 |
設定日 | 2019/04/22 |
2023年11月30日時点の資産総額は約14億ドルです。
Russell2000指数は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の時価総額加重平均型の株価指数です。
つまり、米国株式市場における小型株式の値動きを示す株価指数です。
RYLDのチャート、分配金の推移
RYLDのチャートを見ると、設定来の最高値は約26ドル、最安値はコロナショック時の約16ドル。
2020年2月のコロナショック時には大きく価格が下がりましたが、そこから2021年12月で最高値付近まで回復。
2021年に入ってからはまた下落となり、2023年12月15日の終値は16.68ドルと最安値近辺となっています。
直近1年の分配金の推移は下記のとおり。
決算日 | 分配金 |
2023/11/20 | $0.1678 |
2023/10/23 | $0.1616 |
2023/09/18 | $0.1726 |
2023/08/21 | $0.1741 |
2023/07/24 | $0.1797 |
2023/06/20 | $0.1829 |
2023/05/22 | $0.1610 |
2023/04/24 | $0.1820 |
2023/03/20 | $0.1760 |
2023/02/21 | $0.1958 |
2023/01/23 | $0.1956 |
2022/12/29 | $0.1873 |
合計 | $2.1364 |
2023年12月15日時点の分配金利回りは、12.68%です。
過去の分配金と利回り
設定来の分配金と利回りはグラフのとおりです。
過去の年末終値と分配金から算出した利回りを表にしてみました。
年末終値 | 分配金 | 利回り | |
2019年 | $25.51 | $1.6402 | 9.64% |
2020年 | $22.61 | $2.4308 | 10.75% |
2021年 | $24.42 | $3.0143 | 12.34% |
2022年 | $18.81 | $2.5377 | 13.49% |
2023年 | $16.68 | $1.9491 | 12.68% |
利回りはあくまで参考値ですが、ほぼ10%を超える利回りとなっています。
2023年の分配金は減配となることがほぼ確実ですが、ETFの価格が下がっているので、今の利回りは12%超となっています。
仮に平均取得単価が25ドルだったとしても、今年の分配金でも8%前後はあるので十分高配当です。
ただ、今はETFの価格も分配金も下がっているので、投資の判断は慎重に。
分配金の増減には注意しておいた方がいいですね!
RYLDを組み入れるのもアリ
今回は、RYLDについての記事でした。
配当は12%超と高配当ですが、カバード・コール型ETFというクセのあるETFです。
注意したい点は、RYLDは小型株中心なので、XYLDやQYLDよりもボラティリティが高くなりがちです。
そして、値上がり益を放棄しているため、指数が上昇してもETFの価格上昇は限定的。
結果として、ETFの価格については、下がる時は指数以上に下がり、上がる時は上がらないといったことになります。
こうした特性を理解した上で、毎月の高配当を得ることを目的としてポートフォリオに組み入れてみるのもいいかもしれません。
ただし、持ち株の比率は少なくしておいた方が安心して投資できるでしょう。
私もちょっとだけ買うことにする!
毎月分配の高配当ETFを是非検討してみてください。
ではまたっ!
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