こんにちは、だいちゃそ(@daichiblog▶️プロフィールはこちら)です。
今回はこちらの本の書評です。
「50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え」(著:たーちゃん)は、まさに“投資と人生の教科書”とも呼べる一冊です。
PIVOTに出演されていますので、こちらも非常に参考になりました。
概要
著者(ペンネーム:たーちゃん)は、元手50万円を株式で増やし、数十年を経て個人で数十億の資産を築いた投資家(かつ麻酔科医)です。
本書は、著者が「余命を宣告された状況」で娘たちに伝えることを目的に書かれたもので、実際の銘柄選定に使える3つの投資法(資産バリュー、収益バリュー、シクリカルバリュー)を中心に、投資判断の考え方・習慣・レポートの書き方など実務的なノウハウが盛り込まれています。物語性のある導入と具体的手順が同居しているのが特徴です。
長所(この本の優れている点)
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「体系+再現性」のバランス
3つの投資法(資産バリュー、収益バリュー、シクリカルバリュー)は理論的に整理されており、本書を読みながら順を追って学ぶことができます。まず「資産の裏付け」で割安株を選び(資産バリュー)、次に「利益を稼ぐ力」で割安性を見極め(収益バリュー)、最終的には、景気循環に乗る「割安な成長株」に着目するという流れで説得力があります。本書を読めばすぐに「自分の投資ルール」を作ることができます。 -
パーソナルな語り口が説得力を生む
単なる理論書ではなく、著者の人生(医師としての経験、病と向き合う日々、父としての想い)が随所に出てくるため、数字や戦術だけでなく「なぜこの投資法を選んだのか」が腑に落ちます。 -
メディアでの補完性が高い
著者は各種インタビューやPIVOTをはじめとする動画にも登場しており(PIVOT公式チャンネル等)、口で語る“ニュアンス”や投資に対する普段の習慣が映像で補強されます。書籍の理論と、インタビューで出る日常の投資習慣(集中投資の是非、保有期間、情報整理の仕方など)を合わせて見ることで理解が深まります。
PIVOT(動画)も視聴すべき
上で紹介したPIVOTの動画では、書籍で整理された手法が「口語」で補足され、要点が掴みやすくなります。具体的には、日常での銘柄チェック頻度、失敗談や具体的な売買判断の瞬間、家族や患者との関係性が投資哲学にどう影響したか。動画で語られる“呼吸感”を持ち帰ると、本のメソッドがより運用に落とし込みやすくなります。
まとめ
本書は、投資技術だけでなく「人生の選び方」も学べる一冊です。勉強熱心な初心者〜中級者、親子や家族への金銭教育に興味がある方、そして「お金とは何か?」という根本に向き合いたいすべての人に読んでほしい内容です。
物語と実用知識がこれほど自然に融合した投資本は稀であり、読む人の心にも長く残ることでしょう。
ではまたっ

